【なつやすみの自由研究】サケ録 - 今まで飲んだ日本酒情報の集計 -
こんにちは、サバノ=ミソニです。 酷暑の日々を経て、ようやく夏も終わりが見えてきた今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はこの1ヶ月、夏休みを感じるために超犬さんの夏休みの宿題企画に取り組んでいました。
⭐️8月から夏休みの宿題をしませんか⭐️
— 超犬 (@wa_jwa_jpon) 2023年7月31日
①Discordに参加します(任意)https://t.co/LSkCHABPXp
②宿題をがんばります
🌻1行日記
📕読書感想文
✂️自由研究
③9月1日にDiscordやTwitterで提出します
何かやり遂げたい人、心だけでも夏休みしたい人、だれでもご参加ください🌻(フォロー不要です!) pic.twitter.com/MVcorPl5ff
本記事ではそんな宿題のうちの一つ、自由研究の結果を発表します。
テーマはタイトルの通り「サケ録 - 今まで飲んだ日本酒情報の集計 -」として、私が飲んできた日本酒の情報を振り返るものとなっています。
極めて個人的な内容とはなりますが、折角なのでお付き合いいただければ幸いです。
背景
まず、そもそもなぜこのテーマで自由研究をやろうと思ったのかについて、軽く記載させていただきます。
私は日本酒を好きになって以来、手に入れた日本酒のラベルをひたすら収集しています。 自分で買った日本酒だけではなく、宅飲みなどで持ち寄っていただいた日本酒のラベルも含め、飲んだ日本酒についてはなるべく取っておくようにしていました。
とはいえ、集めるだけ集めて特に整理などはできておらず、貴重な友人に頂いた整理帳に貼ったものを除くと、スクラップブックなどではなくA4のコピー用紙に貼り付けてあるだけという始末。 そんな状態なので、せっかく集めたラベルもダンボールの奥底で眠り続けるばかりになっていました。
しかしこの夏、ラベルの入ったダンボールが発掘される機会がありました。
それは引越しです。
ちょうど自由研究のテーマに悩んでいた私は、ダンボールを見てひらめきました。
「この内容を整理したら自由研究になるんじゃね…?」
自由研究にもなるし、たまりにたまったラベルを見返すいい機会にもなる。 そんなわけで、今まで飲んできた日本酒の情報を整理するに至りました。
手法
A4コピー用紙に貼り付けられたラベルをスクラップブックにまとめ直す… …のは時間的に厳しそうだったため、ひとまずラベルの情報をGoogleスプレッドシートに打ち込みました。
打ち込んだのは銘柄、名称、蔵元、産地、特定名称などのラベルから判断できる情報です。
また、インターネット上で蔵元・販売元のウェブサイトが確認できた場合、そちらに記載された情報についても合わせて記載しました。
次に、打ち込んだ情報をもとに簡単な集計を行いました。 例えば産地であれば、どこ産の日本酒が一番多いのか、といったレベルです。
では、次項にて早速集計結果を見ていきましょう。
集計結果
まずは所持していたラベルの枚数… つまりこれまで飲んできた日本酒のボトルの本数ですが、181本でした。
そんなに!!?!?!??!?!?!?!?!?!
個人的には思った以上の本数でかなり驚愕しました。もちろん自分1人で買った・飲んだ訳では無く、重複しているラベルもあるにせよ、そんなに… という感じです。
さて、いよいよ本題です。各項目について集計したグラフを眺めていきましょう。
産地
まずは産地から。 やはり日本酒といえば新潟県という印象もありますが、実際のところどうだったのでしょうか。結果はこちら。
北海道が1位、新潟県が2位という結果となりました!やはり強い新潟県。
しかもその上位2つで全体の1/3を占めています。めちゃくちゃ偏ってますね。
しかし、ここで皆さんは疑問に思われたのではないでしょうか。
「新潟はわかるけど、北海道ってそんなに日本酒有名だったっけ???」、と。
実はこうなったのには、私が大学時代を北海道で過ごしたからという非常に個人的な理由があります。
道内を旅行するたびに酒蔵に寄れそうなときは高確率で寄っていたので、そりゃこうなる、といった感じです。
ちなみに私が北海道を出てからも酒蔵が増え続け、今はなんと道内に17もの酒蔵があるそうです。
興味を持たれた方は、ぜひ近所の酒屋さんで探してみてください!私のオススメは福司です。でも国稀も捨てがたい。二世古もいいよね。国士無双も良いよなあ。みんなおいしいよ!
2位の新潟県は元々のポテンシャルに加え、よく一緒に飲む方に新潟出身の先輩がいらっしゃって、よく地酒を持ってきてくださったからですね。
同じく3位の長野県、4位の山口県についてもそれぞれご出身の先輩がよく地酒を持ってきてくださったからじゃないかな、と思います。
まあ言うまでもないことではありますが、環境要因がものすげえですね。自分以外のデータも見てみたい。
逆に、ラベルを持っていない都道府県は12都道府県でした。いつか全国制覇したいですね。
特定名称
お次は特定名称を見てみましょう。本醸造酒・吟醸酒とかそういう種別ですね。 集計の都合上、普通酒についても1つのジャンルとして扱っています。それではどうぞ。
なんと純米吟醸が約3割を占めて圧倒的1位、次いで純米大吟醸が約2割を占めての2位となりました。
純米吟醸と純米大吟醸を合わせると約5割に至るという圧倒的な偏り具合です。
これには正直非常にビビりました。そんなに??そんなに吟醸酒ばっかり飲んでいたのか?????
ただ、少なくとも私は飲み会で日本酒を持ち寄ったり旅先で日本酒を買う際には、折角だからちょっといいお酒にしよう、という思考になりがちです。
その結果として、良いお酒にありがちなジャンルである吟醸酒が増えた… という面もあるのではないかな、とは思っています。
さらに、上記の純米吟醸・純米大吟醸に加え、3位・4位の純米、特別純米を加えると、その割合はなんと8割を超えます。
これらの特定名称はすべて「純米」の文言が入っています。つまり、アル添なしの日本酒が8割を占めているということです。
これはちょっとすごい。本醸造・特別本醸造なんて合わせても5%にも満ちません。圧倒的な偏り具合です。
私は純米酒が好きなのですが、このデータを目の当たりにしたことで、もしかすると今まで本醸造やアル添のお酒を飲んでなさすぎて、その魅力に気づいていないのでは?という思いが芽生えてきました。
頭では「アル添は悪いことではない」とわかっていても、それでもなんとなく純米に手を伸ばしてしまう自分がいるのは確かなので、これからは手を出す種別も増やしていきたいですね。
まずは旅先で300mlとかの地酒を買って、いろいろ飲み比べしてみようかな。
酒米
続いて酒米も見てみましょう。 そもそも酒米は公開していない日本酒も多いですし、結果も順当な感じなのですが、グラフを見てちょっとした感想が芽生えたので共有します。
結果としては山田錦1位、五百万石2位のワンツーフィニッシュ。流石といったところです。
吟風、彗星、きたしずくといった北海道の酒造好適米が上位に入ってくるのも、北海道の日本酒が多いだけはありますね。
さて、前述した「ちょっとした感想」というのは、なんのことはない酒米ってやっぱりすごい種類あるな!!!!!ということです。
グラフ内で出ているものだと「山田錦・五百万石」のように、複数種の組み合わせも1別枠で換算してしまっているので多少かさ増しされてはいますが、それでもまだまだ知らない酒米がいっぱいあって驚きます。
悲しいことに私の舌では酒米ごとの違いなどはちゃんとわからないのですが、いつかはそういった点も学べると世界が広がりそうだな… と思います。
値段
最後は値段です。 私が飲んできたお酒はどの程度の価格帯がメインなのでしょうか。今回は四合瓶の価格で算出してみました。結果はこちらです。
稀に現れるお高い日本酒のパワーで平均値がやや引き上げられていますが、1,775円という中央値や、最も頻度の高い1,250〜1,500円という範囲を見る限り、基本的には四合瓶で1,500円前後ということになりそうですね。
これについては肌感覚と一致していたため非常に安堵しています。
思ったより高かったらどうしようかと思っていました。
私は基本的には1,500円前後のお酒を買いつつ、旅先の気になったお酒やちょっとした宴的なノリの飲み会では更に良いお酒を買う、という運用をしています。
今回集計したお酒はもちろん私以外の方が購入した日本酒も多分に含まれていますが、私の周りでは上記のような考え方が主流なのかもしれません。
その他
他にも精米歩合なども集計したのですが、あまり話すようなこともなかったので割愛いたします。
また、日本酒記録アプリさけのわが公開している日本酒のフレーバーチャート・フレーバータグの情報についてもあわせて取得したのですが、面白い使い道が思い浮かばなかったので、取得しただけになってしまいました。悔しい。
本来は好みのフレーバーを分析して、それを元に最高の1本に会いに行く… みたいなのができたらいいと思ったのですが、別に美味しいお酒のフレーバーの平均値等が理想の日本酒になるとは全然限らないな、と思ってしまったのが敗因ですね。
そんな未使用データも含め、生データが気になるという方は以下のリンクからどうぞ。
酒蔵公式サイトや公式通販がある銘柄についてはURLも記載しておりますので、データや名称を見て気になったお酒があれば、ぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
というわけで、これまで飲んできた日本酒たちを振り返ってみました!
あんまり面白い結果にならなかったらどうしよう、と思っていたのですが、産地や特定名称の偏りなど、少なくとも自分にとっては興味深いデータが得られたのでやってよかったな、と思っています。
これからもいろんな酒蔵のいろんな種類のお酒を飲んで、ラベルを集めつつ情報を蓄積していきたいですね!でもまずはスクラップブックに既存のラベルをまとめ直すところからかな…
それでは!
おまけ - 好きなラベル博覧会 -
さて、背景でも説明させていただいた通り、上記の日本酒情報は日本酒のラベル181枚の情報をもとに構成されています。
ということは、私の手元には181枚のラベルがあるということです。
しかしながら、この記事は情報がメインだったので、肝心なラベルの見た目には触れられませんでした。
というわけで、おまけという体でお気に入りのラベルをジャンルごとにまとめ、軽くご紹介させていただきます!
海の生き物
皆様、海の生き物は好きでしょうか。私は大好きです。
そんなわけで、しばしば海の生き物が描かれたラベルの日本酒をジャケ買いすることがあります。
例えばこちら、「東魁盛 夏 純米吟醸」。飲み会のときに持ってきていただいたものです。堂々と描かれたシャチのイラストがかわいいですね!
さらにこちら、「酔鯨 純米大吟醸 なつくじら 原酒」!
日本酒で水の生き物、といったらクジラ… 酔鯨を思い浮かべる方も多かったのではないでしょうか。
こちらはそんな酔鯨の夏限定のお酒です。澄み渡った海や晴れの日の空を思わせる水色の地に、金色のクジラがあしらわれたラベル。忘れもしない、初めて「ジャケ買い」した日本酒です。
ですが、こちらのラベルは現在もう使用されておりません。残念ですが、ラベルを取っておいてよかったというものです。
先程から夏限定のお酒しか紹介していませんが、最後に紹介する1本は夏限定ではありません。こちらはその名も「大山 純米吟醸 くらげラベル」。
大山の蔵元、加藤嘉八郎酒造は山形県鶴岡市にあるのですが、同じ鶴岡市には鶴岡市立加茂水族館が存在します。
こちらの加茂水族館はクラゲの飼育で有名で、クラゲドリーム館という別名も持っています。
中でもライトアップされた中、約1万匹のミズクラゲが漂う直径5メートルの水槽「クラゲドリームシアター」はその幻想的な美しさから水族館一番の名物となっています。
もう皆様おわかりとは思いますが、このラベルは「クラゲドリームシアター」をイメージしたものとなっています。たくさんのクラゲと、それを楽しそうに眺める人々のシルエット。実際に水族館に足を運んだ夜にこのお酒を飲んで語らえば、その感動もひとしおといったところです。
きのこ
皆様、きのこは好きでしょうか。私は大好きです。
でも、水の生き物ならまだしも、きのこラベルの日本酒なんてあるんでしょうか。
あるんです。
例えば、「三井の寿 ひやおろし 秋純吟 Porcini」。
Porchini = ポルチーニとは、きのこの種名。日本ではヤマドリタケと呼ばれています。つまりこのお酒は名前もラベルもきのこ、ということです。
ポルチーニは味もよく、香り高いきのことして知られているため、そんなポルチーニのように香り高く旨い酒であれ、という命名なのかもしれません。
商品名に「きのこブーケラベル」の名前が入っている通り、きのこラベルであることを全面に押し出した商品です。
そしてその名の通り、素晴らしいきのこのブーケのイラストがラベルを飾っています。
パッと見ただけでもタマゴタケ、アミガサタケ、チチタケ、ハナオチバタケ、ソライロタケ、マンネンタケ… 多数のきのこに彩られた素敵なブーケのイラストに目を奪われてしまい、もうお買い上げです。ごちそうさまでした。
オタク
こちらは「高垣 純米酒」。
和歌山県の高垣酒造が醸す1本です。
ご存じの方も多いかと思われますが、こちらはアイドルマスター シンデレラガールズのお酒好きな人気アイドル高垣楓さんと同郷・同名の日本酒として有名ですね。
ところで、こちらは阿部酒造の「あべ 純米吟醸 おりがらみ生」です。
「あべ」と「菜々」… 「あべ」と「菜々」か… なんか、こう… 空から不思議な光が降りてきそうな感じがしますね…
というわけで、アイドルマスター シンデレラガールズのアイドルっぽい名前の日本酒を飲んでいた時期がありました。
先に挙げた「高垣」「あべ」「菜々」に加え、読みがそのままなものだと「奏」「三好」「喜楽里(きらり)」「中埜(なかの)」「のの」、ちょっと惜しいものとしては「明光」「茜さす」「雪美人」「星自慢」など挙げていたらキリがありませんが、お酒を探すのも飲むのもなかなか楽しかったです。
これから先もピンとくるものがあったら買っちゃうかもしれませんね。
ラベル保存の限界
ここまで色々なラベルを紹介してきましたが、ラベル収集にも限界はあります。
そもそもなのですが、ラベル単体で保存することになるので、ボトルの色と合わせたデザインの場合は魅力が減ってしまいます。顕著なものでは「田酒 純米吟醸 彗星」の赤いボトルとか。赤い… 彗星… 一体何なんでしょうね???
なので、この記事でもなるべくボトルの状態で撮った写真も合わせて紹介するようにいたしました。
それに、当然ですがお店で飲んだ日本酒のラベルは持って帰れません。
また、そもそもラベルが無い日本酒というのも稀にあります。瓶にそのまま銘柄やイラストが刻印されているものですね。
旅行先で空けたボトルのラベルも、荷物が膨れてしまうので諦めることが多いです。
最悪のパターンとして、日本酒のラベルを剥がす際にビリビリになってしまうこともあります。
ラベルを剥がす際にはボトルを風呂に漬けて糊をはがしやすくするのですが、なんか糊の種類によってはめちゃくちゃにネトネトして紙もめちゃくちゃに破け、全てが終わる… なんてものもあります。
こうなるともう完全に自分の責任なので、自分(と糊)を恨むしかないです。
それでも素敵なラベルが手元に残るのは嬉しいですし、なるべく犠牲を増やさず、できる範囲で集めていきたいですね!
まとめ(再)
というわけで、これまで飲んできた日本酒のラベルたちを振り返ってみました!
本当はもっと紹介したかったのですが、キリが無くなってしまうのでこの辺で。
本当のところを言うと、記録を残すという意味では写真を撮ってデジタル化しておくだけでもいいのかもしれません。ボトルとラベルいっしょに残せますし。
ですが、ラベルをとっておくと思い出が実態を伴って手元に残りますし、物によっては和紙の質感なんかも楽しめます。
そんなわけで、飲んだお酒のラベルを収集してみるのはいかがでしょうか?思い出の詰まった素敵な宝物になること請け合いです!
それでは!